いろんなお仕事・バイト職業図鑑

ブラック仕事も儲かりそうな楽しい仕事もいろんなお仕事・バイトの体験記です。

パチンコと競艇で生きるギャンブラーと言う生き方

一人目は、読者の御声でもたびたび登場している静岡在住の独身男性(ペンネーム・
永遠の旅人)だ。
20才のころから全国の部品工場を転々とし、作業員として働いていたという彼だが、
いつ、何をキッカケに職を失うことになったのだろうか。
「昔ほら、リーマンショックってあったでしょ。俺が45くらいのときだったかな。あれで派遣切りを食らっちゃったのよ」
 むろんただちに再就職すべく、打てる手はすべて打った。しかし40半ばという年齢、加えて転職に有利な資格を持っていなかったことがネックとなり、働き口は一向に見つからなかったという。
 それから52才に至る現在まで定職には一度も就いていない。にもかかわらず、なんで生活できてるんでしょ?
「簡単に言っちゃえば生活保護ですよ。俺、腰に持病があって睡眠障害もあるから、申し込めば簡単なわけ。いまは家賃代を含めて月8万5千円ほどもらってるね」
 なるほど。てことは暮らし向きもそれなりに質素なのか。
「そうでもないよ。毎日カラオケいったりパチンコ打ったりしてるしね。酒だってよく飲むよ」
 それは変だ。生活保護のカネだけでそんな贅沢ができるわけないし、別の収入源があるとしか思えない。
「あんまり大きな声じゃ言えないけど、パチンコと競艇だね」
 ギャンブルで生計を立ててる?ホントかな。むしろそんなことしてたら生活が成り立たないのでは。
「コツがあるの。たとえばパチンコでも普通に遊んでたらそりゃ勝てないよ。でも店の店員と何人か仲良くなっておけばイイ情報が入って勝率もグンと上がる。だから俺、普段から連中とツルんでるもん。メシや酒をおごったりして。それはそれで大変だけどね」
 ほう、パチ屋の店員って有益な情報を持ってるものなのか。
競艇も普通に勝負してるようじゃダメ。経験者ならわかると思うけど、競艇には月に数回、コレしかないっていう鉄板レースが数回あるの。そこにドンと張りこむわけよ」
 トンだ生活保護受給者というべきか。たくましい限りですな。