まだ朝早い中、JR新富士駅を出たタクシーは市街地を通過した後、橋を渡って山間部へと進入して行った。街を眼下に見下ろすと、向こうには大きな山が見える。富士山だ。 不安を膨らませながら景色を眺める僕に、運転手がぽつりとつぶやく。「逃げ出してもね…
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